他店で配線作業後、お困りで御来店

Amazonでご購入頂いたお客様です。

ショップで2回、大手チェーン店で1回、配線作業しても正常に充電されず
製品側の不具合だと判断されAmazonで返品して再購入しても解決せず

最後の砦はカエディアとの事で遠方から1時間以上掛けて
店舗に御来店頂きました。

早速原因を調査していきます。

ハンドルのクランプ部分へのアース接続を発見し
おそらくこれが原因と推測。

プラス側はタップによるブレーキスイッチからの分岐です。
このタップは比較的あとあとのトラブルになりにくい形状の物です。

アースポイントとバッテリーマイナスターミナル間の抵抗は
1メガΩを超えています。
ハンドル周りのアース接続はハンドルの切れ角で
抵抗値が1~5メガΩとフラフラする特徴があります。

ボディアースを使用する場合は0Ωが条件となります。


そもそもボディアースとは何か。
車両のフレームの金属がバッテリーのマイナスと接続されています。

ご家庭の電気用品のアースとは異なります。

フレームの金属を使って配線をショートカットする方法がボディアースです。
プラスの配線だけ引けばマイナスを引かないで済むため
配線を節約できます。

ただし銅線では無くフレームの金属を利用して銅線の代わりにしているので
伝導率は若干低下します。

距離や接続箇所などの影響も受けやすく
防錆の為に塗装されている箇所は抵抗が大きくなります。

今回のアース不良の原因
ハンドルはステムのベアリングを介してフレームと接触している
⑵ハンドルは塗装されている
⑶塗装されているハンドルにクランプされているホルダーに対してアース接続されている

無負荷の電圧は12.3V程でしたが、アースの抵抗が原因でスマホホルダーと接続した負荷電圧は2Vまで低下していました。

ほとんどの整備士は電装品のプロでは無いので、無負荷で測定して電気が来ているかだけで判断する事が多いです。

今回はアースをバッテリーマイナスまで引き込み作業を完了しています。
無事に通電しスマホの充電もバッチリです!
お客様にも喜んで頂き嬉しく思いました。

Kaedearではご予約制でお取り付け作業を承っております。
お取り付け以外にもお困り事等御座いましたら
まずはご一報くださいませ。
国家整備資格を保有したスッタフがお客様のご相談にのらせて頂きます。
Kaedear公式サイトにて作業詳細がのっております。
是非ご覧ください。